母方の祖父は駐日オーストラリア大使館料理人。実家は昭和60年代後半まで精肉店を営み、料理人の出入りも多かった。そんなバックボーンから、10代よりフランス料理店に出入りして美食に目覚め、農業大学在籍中より都内ホテルの厨房にて勤務する。

その後、フランス料理店の厨房で3年半の経験の後、サービスへ転向。1989年よりフランス・パリ2つ星「アピシウス」や「レストランマニュファクチュール」等でシェフドランとして勤務。スペシャリテの一つであるデザートの「グランアシェットデュショコラ」に衝撃を受ける。

後に渡米。湾岸戦争勃発で帰国後は国内でのレストランビジネスを離れ、高級グルメ素材の輸入会社の営業担当となる。フランスレストラン業界での経験を活かし、1991年より輸入製菓材料の世界へ。

なかでも、チョコレートのフィールドは、コンビニから観光地のお土産物やデパートやチョコレート専門店の原料まで幅広く、特に製菓用グルメチョコレートが最も価格と品質のパフォーマンスバランスを問われる分野であると興味を抱く。

フランスのグルメチョコレートブランド、サンテチェンヌ「ヴェイス」、タンエルミタージュ「ヴァローナ」の輸入代理店の営業として合計7年勤務。調理製菓のフランス語を活かし全国をフランス人パティシエ、ショコラティエと共にデモンストレーションしてまわる。そこで、「チョコレートを知らない人は居ないけれど、チョコレートについて知っている人はいない。」、「チョコレートの原料についての知識の乏しさ」に気付く。

そして、南米カカオ原産国ベネズエラ、コロンビアの2つのブランドで年間販売数量100トンを達成（合計24年の営業および製品開発の実績）。

1998年、チャベス大統領の就任と同時期に南米ベネズエラ「チョコレートエルレイ」の輸入代理店を設立。カカオ原産国のメーカーとしては日本市場最初のブランドとなる。日本国内のカカオ原産国グルメチョコレート輸入第一号となりチョコレート第1次ブームに大きく貢献。14年の間にベネズエラ共和国からベネズエラボリバール共和国へ変わるなど、ベネズエラの経済政治治安等が大きく崩れ、安全な製品を安定して供給することが不可能となる。

2013年コロンビア共和国カサルカ社の輸入代理店「フィノデアロマ」設立。
2021年3月より現職。
2022年新しいコロンビアのチョコレートブランド「MOUNTAIN FOOD S.A.S.」とぺルー「Machu Picchu Foods S.A.C.」の日本初上陸を手掛ける。フランスから始まり、南米カカオ原産国のベネズエラ、コロンビア、そしてペルーのブランドで製品を開発し、全国に販売。

チョコレートの他、国産果実を使った新しい果実加工品を農家と共に開発・販売も行う。